手掌多汗症の副作用による事件

2010/04/17

多汗症治療の副作用の一つとして代償性発汗が挙げられますが、その副作用の被害がかなり深刻な問題になっているようです。

「代償性発汗」に関しては多汗症の治療を行ううえで避けては通れないというか、症状の度合いによってはある程度仕方ないことかもしれませんが、そういった副作用に関する医師の説明不足が問題とされた事件でした。

多汗症の治療によって大きな効果を得ることが可能ですが、今回の事件のように日常生活が困難になる場合もありますので、治療をお考えの方は医師と入念なカウンセリングを行うことが必要だとあらためて思いました。

参照記事

<手掌多汗症>手術後、別の部位から異常発汗 病院提訴6件

手のひらに多量の汗をかく「手掌(しゅしょう)多汗症」の手術により別の部位から異常発汗し社会生活が困難になったとして、病院側を相手取り提訴するケースが相次いでいる。東京都や千葉、長野県でこれまでに少なくとも6件あり、9日には東京高裁が医師の説明不足を認定し病院側に賠償を命じた。手掌多汗症に詳しい医師は「深刻な副作用は少数だが、事前の十分な説明が必要」と指摘している。
この手術は「胸腔(きょうくう)鏡下胸部交感神経切除術」(ETS)。内視鏡と電気メスで脇の下の交感神経を切除する。手掌多汗症は治るが、別の部位の汗が増える「代償性発汗」と呼ばれる副作用が、程度の差はあるもののほとんどのケースで起きるという。
千葉県の女性(38)は24歳の時、ピアノの鍵盤が汗で滑るようになり99年7月、東京都品川区の病院で手術を受けた。費用は自己負担約3万円を含む約54万円で、手の汗は止まったが背中や太ももから滴るほど汗が出るようになった。スカートがぐっしょりとぬれ電車の座席にしみができるため、公共交通機関は利用できなくなった。夢だった海外留学や就職もあきらめ06年8月、病院側を相手取り慰謝料など約1億円の賠償を求め千葉地裁に提訴した。

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